会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「「ああ……」」
なんの納得だ? 幹と哀淋が同時に肯いた。
「そうだ。生徒会室だと五月女先輩がいること多くて聞きづらかったんだけど、五月女先輩って蘭丸のこと好きなんだよな?」
幹、直球すぎ。
こーちゃんは伽藍のアレ、袖にしまくっているけど……ちゃんとそうだって認識してるよな?
「さあ、どうなんでしょう」
え。あんだけアタックされてて無自覚?
こーちゃん以外、驚きというか嘘だろって顔をしていると、
「伽藍に、「嫁になれ」とは言われたことありますけど、「好きだ」とは言われたことはないですからねえ。『湖風』みたいな家だと身内同士の結婚のが色々ラクなところありますし、打算じゃないですか?」
え……こーちゃん、伽藍のアレをそんな風に思ってたの? いくらなんでも伽藍が可哀想……。
「あー、なんとなくわかるわ」