会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「難しくないです。むっつりしてただけです」
「なんてこと言うんだこの娘は」
「誰目線ですかそれは」
「わかんない」
けいちゃんと言いあっていると、段々音々たちが先を歩いていました。
「浅井、いいの? あれ」
「主導権は蘭にあるみたいだから。せいぜい尻に敷かれてるがいいわ」
「浅井こそ何目線なんだ」
「蘭の親友。蘭の秘密は墓場まで持って行くタイプ」
「……重くないか? 蘭丸のこと気にかけ過ぎというか……もしかして本当に会長が敵なタイプか?」
「重いのは蘭なの。それにそういうんじゃないし。蘭の心配優先で自分の恋愛置き去り気味なだけ」
「もっと自分大事にした方がいいだろ」
「だいじょーぶよ。自分の幸せ捨ててるわけじゃないから」
「浅井がいいならいいけど。……蔦子姉ちゃん? どうかした?」
「いえ、なんでもないわ。それより音々ちゃん、私の恰好今おかしくないかしら」