会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「恰好ですか? いつも通りお綺麗ですよ?」
「あ、ありがとう。でもそうじゃなくてこう、友達のおうちを訪ねる礼節と言うか――」
「みんな制服だし蔦子姉ちゃん着崩したりしねーから問題ないだろ」
「女目線での話を聞きたいのよ。蘭のお母様にヘンな先輩とか思われたくないっ」
「……中身がヘンな先輩だから中身を隠した方が痛い痛い痛い」
「あんた本当私だけには容赦ないわね……」
「足踏んづけながら言うなよ」
「けいちゃん! 音々と蔦子先輩たちがのほほんと談笑しています! 加わります!」
「俺も!」
「いや割と談笑ではないよ? 俺足踏まれてるし」
「まだ踏まれてたの……」
遅れをとっていた私とけいちゃんも急いで追いかけて、五人でうちへ向かいます。音々もうちに寄っていくそうです。
「かんわいい~~~っ! まさにうみ様だわ!」
「おー、人懐っこい」