会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「蘭、お母様にご挨拶してもいいかしら?」
「あ、はい」
「こーちゃん俺も!」
「あ、はい」
なんでそんな気合入れてるんですか、お二人とも。勢いに圧されて「あ、はい」しか言えませんでしたよ。
一階にみんなでおりてリビングへ入ると、お母さんはちょっと驚いた顔をしていました。
連絡を入れてありましたが、こんだけの人数が来るのは小学生以来かもしれません。
「おかえり、お母さん。連絡入れといた生徒会の人たち」
「はじめまして。蘭――丸湖月さんのお母様。哀淋蔦子と申します。二年生です」
「緒方幹です。俺は一年です」
「ご丁寧にどうも。はじめまして、湖月の母です。うみを見に来たんですって? ゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」
「お邪魔します」
けいちゃんと音々も「こんにちは」と挨拶をして、私たちはまた部屋に戻りました。
「き……んちょうした~~~~っ」
部屋に入ってうー様を抱っこするなり、言葉とともに蔦子先輩から空気が抜けました。
へにょっと座り込んでしまいました。