会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「可愛い生き物に優劣はつけられないわ! 存在するだけで尊い!」
すごいキラキラした目で言われました。
思わず笑顔になってしまいます。
「もふもふ中毒なんですね」
「もふもふ? そうね……もふもふは正義だわ」
ここまでお好きなのに飼えないなんて、何というか……です。
「蘭丸、またうみさん見に来てもいい?」
「はい、もちろん」
「次は貢物持ってくるわ!」
「そこまで意気込まなくてもお気持ちだけで嬉しいですよ。あ、写真撮りましょうか? 蔦子先輩のスマホお借りしてもいいですか?」
「よろしいのっ? お願いっ!」
ここにきて、そう言えば蔦子先輩って「笑ったところは見たことがないクールビューティー」と呼ばれていることを唐突に思い出しました。……所詮噂ですね。
「緒方くんも入りません?」
「いや、俺は――」
「幹も一緒よ。あ、うー様を抱っこするのは私ね? 蘭―」
蔦子先輩が緒方君の腕を引っ張って隣に座らせます。