会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】

蔦子先輩のスマホで、蔦子先輩、緒方くん、うー様の写真を撮りました。

一応湖蘭姉様を見て若女将の忙しさも知っているし、緒方くんも『あいりん』のお仕事の手伝いをしているそうです。

うー様が二人のお疲れを少しでも癒してくれたらいいですね。

「疲れたときこれ見て癒されるわ……」

帰り際、蔦子先輩はうー様を抱っこしたまま自分のスマホを見ていました。

うー様効果てきめんのようです。

「またお時間あるときいらしてください」

蔦子先輩からうー様を返してもらいながら言います。

「ありがとう、蘭。お母様も、大勢で押しかけてしまいすみませんでした」

蔦子先輩が言うと、お母さんは「そんなことないわ」と笑い飛ばしました。

「生徒会なんて大層な場所で湖月が迷惑かけているかもしれないけど、どうぞよろしくね」

ふははは、お母様よ。私は迷惑しかかけていない自信しかありませんぞ。

「こーちゃんは仕事早いし的確だし、優秀ですよ」

「蛍都くんにそう言ってもらえると嬉しいわあ」

む? なんかけいちゃんとお母さんの間の空気がほのぼのしてますね? さてはお母さん、店主さんからいただいたものが相当好みだったのですね!

「では、俺たちはこれで。こーちゃん、また学校で」

「はい。お気をつけて」

駅の方へ行く三人と、お隣へ帰る音々を見送りました。

「お母さん、ありがとうね」

「ううん。こっちこそ色々もらっちゃったわね。お父さん帰ったらいただきましょうか」

「うん」

生徒会のみんなとうー様のご対面、上々でしたな。

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