会長のお気に入りかよ‼－百花繚蘭－【完・番外編追加中】

side湖月

けいちゃんから「一緒に暮らさない？」と言われて、まあ驚きましたよ。

でも、私の中での答えはすぐに出ました。

けいちゃんと一緒なら、いい。

だから肯きました。

私がけいちゃんに飽きるまで一緒にいてくれるなら、終わりの先まで一緒にいることになりますね。

そう言えばけいちゃんから、「けいちゃんって記憶戻ったら呼ぶって言ってたけど、いいの？」と言われたことがありました。

けいちゃんの記憶だけは戻ったからよいのです。

んで、一つ問題発生です。

一緒に暮らすような仲ならば、私はそれ相応にけいちゃんの位置をはっきりさせないといけないと思うのです。

つまりは、恋愛感情があるかないかです。

わかりません。正直言ってけいちゃんのことはすきです。

斗賀とか、男友達ですきだと言える人もいますが、けいちゃんへのすきがそれと違うのかどうかはわからないのです。

……でも、ずっと一緒にいる存在として考えたら、けいちゃん以外はいません。

ごめんなさい、けいちゃん。もう少しだけ私の優柔不断に付き合ってください。

記憶が曖昧で、けいちゃんへの気持ちもはっきり出来ない私ですが、いつか――秘密を全部取り払って、一緒にいられるようになりたいと思うのです。

ずっとずっと、一緒にいられるようになりたいのです。