会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
番外編
side湖月
けいちゃんへの返事、後悔はしていないです。
けいちゃんとなら一生一緒でも楽しそうですし、からかい甲斐もありますし。
でも別に、付き合って、とか言われたわけじゃないんですよね。
――さあて。どうしましょうか。
+++
「こーちゃん付き合って」
「………」
バサッと、不覚にも手にしていた書類束を落としてしまいました。
いや、たった今それ言われてないよなー、とか考えていたもので。
場所は、相変わらず忙しいのに人手不足な生徒会室。
いるのはけいちゃんと蔦子先輩と緒方くん。
伽藍はいません。いなくていいです。
「どした? 教員室に行くのに人手が足りないんだけど……」
「ややこしいのよあんたは!」
わたしがツッコむ前に蔦子先輩から本が一冊、けいちゃんへ向けて飛びました。
「哀淋、すぐに物にあたるな」
それを難なく受け止めたけいちゃんです。
なんか慣れてきていますね。