会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
と、けいちゃんの言葉を遮ります。
「筋違いで謝られても何も解決しないですよ。原因くらいてめえで探してください」
言いたいことは言いました。けいちゃんに背を向けてズカズカ歩き出すことにします。
……背後から動く気配がありません。
「とっとと来てください昼行燈(ひるあんどん)。私は早く仕事終わらせてうー様のとこに帰りたいんですよ」
「ひるあんどん……さすがに初めて言われた……」
……意外とショックだったようですね。背後から暗い声が聞こえてきました。
昼行燈――昼間の懐中電灯が意味ないように、役立たずってことですね。
はっ。またから笑いがもれますよこんちくしょう。役立たずはどっちだよって感じです。
明らか私じゃねえですか。
「蘭、大丈夫だった?」
「はい?」
生徒会室に戻ると同時に蔦子先輩から言われました。
「やっぱり私もついていった方がよかったんじゃない?」
「問題ないです。ちょうど喧嘩売りたいタイミングだったんで」
「ケンカ売りたいタイミングって何⁉ 蘭どんな世界で生きてるの⁉」
蔦子先輩を混乱させてしまいました。