会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「うー様、今日はびっくりすることがあり……やがったよ」
おっといけない。素が出ています。ですが、うー様相手なのでよいです。
うー様は音々と並ぶ私の相談相手なのです。
「なんで会長と幼馴染なんだよマジでほんと勘弁してくれよ心労で死ぬ」
「みゃお」
ぐじぐじ言っていたのが、うー様の一声を合図に愚痴りモード・オンです。
「大体なあ⁉ こちとらいきなり脅されて引きずり込まれてんだぜ⁉ しかも生徒会って通常は五人とか六人ところを三人態勢のギリギリカツカツのところへ! なんで私を連れ込むのかと思ったらそういうことかよ私情かよ! 道理で私の素を知ってるわけだぜ! 幼馴染なら隠しようねえし、私の名前で他人の空似は難しいし! シラも切れなかったわ! あー、今頃腹立ってきたぜ。つーかさっきの私は何を嬉しがっていたんだ謎! ああ、明日からどうしよう……。私が記憶ねえのはわかってもらえただろうけど、なんというか……向こうが一方的に私のことを知っているってのは……居たたまれねえぜ……」
「うみゃあ」
うー様が、そろそろうるせえと言ってきました。
愚痴りモードをオフにします。
それまで枕に顔を押し付けてぐじぐじと言っていたのを止めて、顔を横に向けます。
背中にうー様が乗っているので体を横に向けることは出来ません。