会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
「……反抗するようなら」
ギロッと斜めに睨みあげて来た。
整った容姿なだけに迫力がある。
「じゃなくて。哀淋に本気の彼氏できた時、面倒起きないかってこと」
「だから、さっきも言ったけど私、腐ってから男子は――」
「つまり、腐る前に接して男子は、異性って認識してんだろ?」
哀淋の小学校の同級生とかは知らないけど、女子しかいない環境だったわけじゃないだろう。
「今は好きな相手がいなくても、後々好きな相手が出来た時ややこしくなるんじゃないかなって」
思って抵抗しているんだけど。九割は面倒だから抵抗しているんだけど。
哀淋は軽く息をついた。
「……そういう心配はないわ。そもそも、なんで朝宮に頼んだかって言うと――――」