会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
またも笑顔で辛辣なことを言う親友様です。
え、何があったのです? 入学してすぐ、生徒会室に行った間にですよね?
音々が会長と昔なじみとかいう話は聞いたことないですし……。
「音々……その理由は訊いてもいいやつ?」
「ダメなやつ」
「………」
おおう。またもや天使のような笑顔で否定されましたよ。若干傷つきましたよ。私はどこまで音々に信用されていないのでしょう……。
私は年中音々にラブコールを送っているというのに。えるおーぶいいー音々! です。
あ、これは猫かぶってないですよ。本心です。裏でも表でも、私は音々大好きなのです。
理由はまあ、お察し済みだと思いますが、こんな裏表の激しい私でも、音々は友達でいてくれるからです。
「私としては大嫌いだけど、客観的に見ても造形は整ってるなあとは思うから」
「さいですか」
……あの会長を変態以外の枠で見たことがありませんでした。
蔦子先輩は美人だと思っていますが。
「緒方くんもイケメンだよね。本気で今の生徒会、美形集団だと思うよ」