冬の花
「それは、その風邪の時病院で貰った薬でアレルギーが出て、
左腕に凄い蕁麻疹が出たみたいで。
それを隠してたんだって。
腕時計外して見せて貰ったけど、
凄く綺麗な手首だったよ」
「それは良かったですね」
その時に直接鳴海千歳が聞いていたら、
こんな風に何年も誤解して拗れる事は無かったんだろうな。
「後、凄い複雑だったんだけど。
彼女、実は昔から女性しか愛せないそうなんだ」
「えっ?!」
だって、鳴海千歳は紛れもなく男性で、
彼女はその鳴海千歳と付き合ってたんだよね?
「俺の事は、才能に惚れて人として好きだったんだって。
彼女と付き合ってた2年間、そう言う事もしてたんだけど、ねぇ」
複雑そうな表情をするこの人を見ていると、
なんだか笑ってしまった。
「彼女、桑田つぐみは、
岡田あかりの大ファンなんだって」
「私の?」
なら、今思うと彼女が私をよく見て来ていたのは、
そう言う事だったのか。
けど、多分だけど、彼女は鳴海千歳が興味を持っている私に、
興味を持ったのだろう。
鳴海千歳と私は枕営業があったのだと、世間で知られているから。
今は、私と鳴海千歳の関係は、世間ではどう思われているのだろう?
あの、舞台挨拶以降…。
「桑田つぐみとは、またいつか一緒に仕事をしましょう、と、一応和解出来たよ」
桑田つぐみが何故鳴海千歳の脚本に拘ったのか…。
その才能もそうだけど、
自分の作品との相性の良さをよく知っていたからだろう。
左腕に凄い蕁麻疹が出たみたいで。
それを隠してたんだって。
腕時計外して見せて貰ったけど、
凄く綺麗な手首だったよ」
「それは良かったですね」
その時に直接鳴海千歳が聞いていたら、
こんな風に何年も誤解して拗れる事は無かったんだろうな。
「後、凄い複雑だったんだけど。
彼女、実は昔から女性しか愛せないそうなんだ」
「えっ?!」
だって、鳴海千歳は紛れもなく男性で、
彼女はその鳴海千歳と付き合ってたんだよね?
「俺の事は、才能に惚れて人として好きだったんだって。
彼女と付き合ってた2年間、そう言う事もしてたんだけど、ねぇ」
複雑そうな表情をするこの人を見ていると、
なんだか笑ってしまった。
「彼女、桑田つぐみは、
岡田あかりの大ファンなんだって」
「私の?」
なら、今思うと彼女が私をよく見て来ていたのは、
そう言う事だったのか。
けど、多分だけど、彼女は鳴海千歳が興味を持っている私に、
興味を持ったのだろう。
鳴海千歳と私は枕営業があったのだと、世間で知られているから。
今は、私と鳴海千歳の関係は、世間ではどう思われているのだろう?
あの、舞台挨拶以降…。
「桑田つぐみとは、またいつか一緒に仕事をしましょう、と、一応和解出来たよ」
桑田つぐみが何故鳴海千歳の脚本に拘ったのか…。
その才能もそうだけど、
自分の作品との相性の良さをよく知っていたからだろう。