冬の花
◆
ブルーシートでくるんだそれを、
阿部さんと二人家から運び出して、
パトカーへと運ぶ。
雪と風が凄くて、少しの距離でもその移動が大変だった。
パトカーの後部座席のドアを開けて、
阿部さんがそのブルーシートの塊を後部座席に押し込んで行く。
ドアを閉めて、私の方に視線を向けた。
「あかりちゃんはもう家に入りな。
後は、俺がなんとかするから」
「いや…。
一人になりたくない…。
それに、それをどうするのか、知っておきたい…」
私は後部座席の方に、視線を向けた。
もし今夜の事を誰かに知られたら、
その時は私は阿部さんを庇うつもり。
だから、最後までちゃんと見ておかないといけない。
「…分かった。
確かに、まだ色々話して決めておかないといけない事もあるから」
「えっ?」
「あかりちゃん、君の父親は、今日突然、居なくなった事にするんだ」
ブルーシートでくるんだそれを、
阿部さんと二人家から運び出して、
パトカーへと運ぶ。
雪と風が凄くて、少しの距離でもその移動が大変だった。
パトカーの後部座席のドアを開けて、
阿部さんがそのブルーシートの塊を後部座席に押し込んで行く。
ドアを閉めて、私の方に視線を向けた。
「あかりちゃんはもう家に入りな。
後は、俺がなんとかするから」
「いや…。
一人になりたくない…。
それに、それをどうするのか、知っておきたい…」
私は後部座席の方に、視線を向けた。
もし今夜の事を誰かに知られたら、
その時は私は阿部さんを庇うつもり。
だから、最後までちゃんと見ておかないといけない。
「…分かった。
確かに、まだ色々話して決めておかないといけない事もあるから」
「えっ?」
「あかりちゃん、君の父親は、今日突然、居なくなった事にするんだ」