冬の花
『あれ?
あまり残念そうじゃないね?』

「そ、そんな事ないよ!
主演なんてあのドラマ以来だったし、
今回のドラマはさらに飛躍出来るチャンスだと思う。
だから、本当に残念…」

だけども、それ以上に保田美憂との共演が無くなり、
私は安堵している。

「ま、あかりならまたこれくらいの仕事は来るだろうし、
早速、映画の主演依頼も来てるから。
まだ本決まりではないけど」

「映画の主演で?
それはどんな映画?」

「なんかね、人気少女漫画の実写なんだけど…」

それから、10分程その映画の主演の話を木元さんとした。

正直、その映画自体はそれ程面白くなさそうだけど、
相手役の男性俳優も最近人気のアイドルみたい。

無くなったドラマの主演の話よりかは小さな仕事だけど、
こうやって新しい仕事も順調に入って来る。

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