いつまでも…片想い 若葉色
木曜日に神崎さんが来た。顔が強ばってしまうので、殆んど終わりだか生理痛
を言い訳にした。
「 先週は誰と飲んだの?」
「 綾乃だよ」
「 外ではあまり飲むなよ、飲んだらタクシー乗れよな」
「 なるべく気を付ける」
納得したのか神崎さんはシャワーを浴びにいった。
本当は話し合わないといけないのに切り出せない。
”私のこと好きですか?”
”私は彼女ですか?”
”私はセフレですか?”
”私に会いたいと思いますか?”
”私と一緒にいたいと思いますか?”
”私はあなたの何ですか?”
”どこに住んでいるのですか?”
顔を見られたくなくて早々にベッドに入いる。
暫くしてから神崎さんが寝る準備を終えてベッドに入って来た。後ろから抱きしめられ、ぬくもりが嬉しいのにとても悲しかった。
「 今度の週末の連休は大学のサークルOBで出掛けてくるな」
突然話し出した”今度の終末”に身体が反応してしまった。一瞬デートの誘いかと気持ちが高ぶったが、直ぐに落とされた。期待してはいけないのだ。
「 うん」しか言えなかった。涙が滲んでくるが必死に堪えた。
何故私に言うのかな?土日に会う事なんて無いのに、楽しみなことを話たいだけ?
土曜日は気分を払拭するようにスパを満喫した。綾乃とのんびり過ごす。お風呂だけでなく岩盤浴や休憩室や食事も充実していて、一日中居られた。