いつまでも…片想い 若葉色
電車で家に帰りシャワーを浴びる。お昼を軽く食べ、いつもより多めに着替えを用意し13時に車で家を出た。
途中で隼を乗せて会場へ向かう。
「 何かあったのか?」
「 まぁな 」認めるとびっくりしてこちらを凝視している。
「 彼女出来たのか?」
「 出来たかもな」
「 なんだよ 羨ましいな いつの間にそんな人がいたんだ?」
「 夏に待ち合わせしていて 隼 遅刻したことあっただろ?あの時に初めて出会って、それからは遠目に会釈だけだったが、急展開があった 」
「 だからあの日機嫌が良かったんだな … 急展開ってなんだよ」
「 言葉の通り急展開だよ」
「 はぁ?そこが聴きたいところだろ ?」
「 名前は?」
「山内 七海」
「へぇ七海ちゃんか …でどんな展開があったんだ?」
「 2週間くらい前の夜に偶然、体調崩していた七海に会って車で自宅まで送ったんだ。 そのお礼にと食事に誘われて昨日会って来た 」
「ふーん、で、 どんなタイプだ?今度会わせろよ」
「 嫌だね」
「 お前のそんな独占欲珍しいな」
「 そうか?」
「今日 フットサル終わったらもっと聴くからな?」
「 ムリ」
「 何でだよ、今日も食べに行くだろ?」
「 今日は彼女と約束したから帰る 」
「 わかったよ、今度飲むとき聞くからな」
もう大分話したと思うが違うらしい。
今日はいつもより身体が軽く感じる。顔馴染みのメンバーと試合をした。
気持ち良い汗を流し 試合が終わった。みんなに挨拶をして会場を出る。
車に乗り込み《あと30分で着く予定》と連絡した。 《待ってます。気をつけて来て下さいね 》待っている人がいると思うとこそばゆくなる。