セイハンタイ
流石に宙に浮くのは息が苦しいし、少しだけ殺気を飛ばした
殺気を向けられた那月は力が緩んだからその隙に回し蹴りを喰らわしてあげた
「なっ...てめぇ何すんだ」
吹っ飛んだ那月を見て次は優月が掴みかかろうとしてきた
「あのさぁ、関わらないでほしいなら話しかけないでくれないかな」
女よりも低い、男よりも高い声でそう告げた
関わるなって言ってる割に返事を促したり、矛盾し過ぎなんだよ...
「関わって欲しくないんだろ?
なら関わってくんなよ
そもそも、いつこっちから関わった?」
最後だけ、低く、唸るようにそう言うと黒薔薇の連中はぶるりと身体を震わせ、顔を青ざめさせた