セイハンタイ




「本当に、ごめん...


許してくれとは言わない

だからどうか、幸せになってくれ」



裏切られた人にそんなことを言われても、何故か嬉しく思う私はきっと変だと思う



「...ありがとう」



そうお礼だけ言って、私は屋上を出ようとした




「奏...愛されてるんだな」


「え?」



瑠希の突然の言葉に思わず足を止めた



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