Sweet break Ⅳ
関君の腕の中にいると分かっていても、直接顔を見ていない状況でなんとか保っている心臓が、これ以上は持ちそうにない。
なにより、さすがに恋愛初心者の私だって、関君がどうしてそんなことを言うのか、その先に何が待っているのか、分からないほど幼くはない。
ダメだ…今の私のキャパシティーでは、ここまでが限界かもしれない。
『む、無理、無理です…』
思わず関君のシャツを掴む手に力が入ると、関君の手が下を向く私の頭上に置かれ、そのままゆっくり髪を滑らせる。
背筋にゾクッと電気が走ったような感覚。
グッと顔が近づいた気配がした途端、私の耳に関君の息がかかる。
『…なら、俺の方から行こうか?』
『っ!?』
その瞬間、関君の胸を両手で強く押し返し、はじかれるように腕の中から飛び離れる。
『ごめんっ』
ホッとしたのと同時に、突き放してしまった罪悪感で直ぐに後悔する。
なにより、さすがに恋愛初心者の私だって、関君がどうしてそんなことを言うのか、その先に何が待っているのか、分からないほど幼くはない。
ダメだ…今の私のキャパシティーでは、ここまでが限界かもしれない。
『む、無理、無理です…』
思わず関君のシャツを掴む手に力が入ると、関君の手が下を向く私の頭上に置かれ、そのままゆっくり髪を滑らせる。
背筋にゾクッと電気が走ったような感覚。
グッと顔が近づいた気配がした途端、私の耳に関君の息がかかる。
『…なら、俺の方から行こうか?』
『っ!?』
その瞬間、関君の胸を両手で強く押し返し、はじかれるように腕の中から飛び離れる。
『ごめんっ』
ホッとしたのと同時に、突き放してしまった罪悪感で直ぐに後悔する。