揺れる想い〜その愛は、ホンモノですか?〜
プロローグ
夫の様子がおかしい。
私が甘えると、ちょっとはにかみながら、でも嬉しそうに抱き寄せてくれたのに、最近は、戸惑った様な表情を浮かべると、フッと私を避けるような仕草をする。
結婚して3年。これまで、そんなこと、絶対になかったよね?
どうしたの?
なにかあったの・・・?
そして今、私の目の前に、夫の携帯がある。飲み会から帰って来た夫は、食卓に携帯を置いたまま、寝てしまった。
ううん、実は、そんなの、ウチでは当たり前の光景。だから、気にしたこともなかった。
だけど今・・・悪魔が囁く。
「携帯を開いてみれば、彼に何が起こっているのか、きっとわかる。親しき仲にも礼儀あり。本当はいけないことかもしれないけど、今は仕方ないよ・・・。」
だけど、その一方で
「パートナーの携帯を開いて、幸せになることはない。」
誰かが言った言葉が甦る。
逡巡すること、どのくらいだったろう。私はついに夫の携帯を手に取った。
ロックなんか、掛かってない。心が痛んだけど、もう自分の手を止めることは出来なかった。
そして、私は見た。
(ウソ、でしょ・・・。)
私は、しばし立ち尽くした・・・。
私が甘えると、ちょっとはにかみながら、でも嬉しそうに抱き寄せてくれたのに、最近は、戸惑った様な表情を浮かべると、フッと私を避けるような仕草をする。
結婚して3年。これまで、そんなこと、絶対になかったよね?
どうしたの?
なにかあったの・・・?
そして今、私の目の前に、夫の携帯がある。飲み会から帰って来た夫は、食卓に携帯を置いたまま、寝てしまった。
ううん、実は、そんなの、ウチでは当たり前の光景。だから、気にしたこともなかった。
だけど今・・・悪魔が囁く。
「携帯を開いてみれば、彼に何が起こっているのか、きっとわかる。親しき仲にも礼儀あり。本当はいけないことかもしれないけど、今は仕方ないよ・・・。」
だけど、その一方で
「パートナーの携帯を開いて、幸せになることはない。」
誰かが言った言葉が甦る。
逡巡すること、どのくらいだったろう。私はついに夫の携帯を手に取った。
ロックなんか、掛かってない。心が痛んだけど、もう自分の手を止めることは出来なかった。
そして、私は見た。
(ウソ、でしょ・・・。)
私は、しばし立ち尽くした・・・。
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