揺れる想い〜その愛は、ホンモノですか?〜
帰宅した後、鈴は、これまで何かと相談して来た怜奈と梨乃にLINEをした。
『達也さんとお付き合いすることになりました。いろいろと相談に乗ってもらったお陰です。本当にありがとうね。』
『よかったね。鈴の思いが通じたんだよ。おめでとう。』
2人からは、同じような祝福メッセージが返って来た。
そして、翌日には
「あの神野達也が、今年の新入女子社員NO1とも目される雨宮鈴を落とした。」
というニュースが、瞬く間に、衝撃と共に社内に広まっていた。
「あの」という枕詞には、当然まさか、という思いが込められている。
「落としたというか、なんというか。まぁ縁があって・・・。」
経緯を聞かれて、しどろもどろの達也に対して
「はい。6年前に落とされちゃいました。」
そう答えた鈴の方は、満面の笑みだった。
こうして迎えた週末、達也と鈴は、初デートへ。場所は水族館。
「達也さんには、ビジネススタイルと水着という極端な姿しか、見てもらってませんから。」
と恥ずかしそうに、待ち合わせ場所に淡いピンクのワンピースで現れた鈴に、達也の胸はズキュンと一発で射抜かれた。
あれよあれよといった感じで実現したと言っても過言ではない初デート。2人の距離感は、まだまだぎこちなかったが、それでも初めての2人だけの時間は楽しく過ぎて行った。
夕飯は少し早めに、水族館を出てすぐのカフェレストランで。あまり肩も凝らない場所で、料理と会話を楽しんだ。
そして午後7時くらいには解散、いつものお別れする駅で
「今日は本当にありがとうございました。」
と言って、ペコリと頭を下げる鈴に
「こちらこそ、ありがとう。じゃ、気をつけてね。」
と笑顔で答える達也。
ファーストデートは、こうして和やかに終わった。
6年前、果たせなかった連絡先の交換はもちろん、既に済ませている2人。それから家に帰り着くまでは、LINEでやり取り。
『じゃ、またね。』
家に帰り着いてからも続いたやり取りは、結局、それから1時間あまり続いた。
『達也さんとお付き合いすることになりました。いろいろと相談に乗ってもらったお陰です。本当にありがとうね。』
『よかったね。鈴の思いが通じたんだよ。おめでとう。』
2人からは、同じような祝福メッセージが返って来た。
そして、翌日には
「あの神野達也が、今年の新入女子社員NO1とも目される雨宮鈴を落とした。」
というニュースが、瞬く間に、衝撃と共に社内に広まっていた。
「あの」という枕詞には、当然まさか、という思いが込められている。
「落としたというか、なんというか。まぁ縁があって・・・。」
経緯を聞かれて、しどろもどろの達也に対して
「はい。6年前に落とされちゃいました。」
そう答えた鈴の方は、満面の笑みだった。
こうして迎えた週末、達也と鈴は、初デートへ。場所は水族館。
「達也さんには、ビジネススタイルと水着という極端な姿しか、見てもらってませんから。」
と恥ずかしそうに、待ち合わせ場所に淡いピンクのワンピースで現れた鈴に、達也の胸はズキュンと一発で射抜かれた。
あれよあれよといった感じで実現したと言っても過言ではない初デート。2人の距離感は、まだまだぎこちなかったが、それでも初めての2人だけの時間は楽しく過ぎて行った。
夕飯は少し早めに、水族館を出てすぐのカフェレストランで。あまり肩も凝らない場所で、料理と会話を楽しんだ。
そして午後7時くらいには解散、いつものお別れする駅で
「今日は本当にありがとうございました。」
と言って、ペコリと頭を下げる鈴に
「こちらこそ、ありがとう。じゃ、気をつけてね。」
と笑顔で答える達也。
ファーストデートは、こうして和やかに終わった。
6年前、果たせなかった連絡先の交換はもちろん、既に済ませている2人。それから家に帰り着くまでは、LINEでやり取り。
『じゃ、またね。』
家に帰り着いてからも続いたやり取りは、結局、それから1時間あまり続いた。