揺れる想い〜その愛は、ホンモノですか?〜
⑧
「相変わらずパワフルだねぇ、鈴のお母さんは。鈴の彼氏さんは、鈴を口説くより、お母さん口説く方に苦労しそうだ。」
旅行中止の顛末を報告した時、梨乃はそう言って笑った。
「梨乃・・・。」
複雑そうな声を出す鈴に
「まぁ彼氏さんには頑張ってもらうしかないよ。鈴をそんな簡単に手に入れられると思ったら、大間違い。もっともっと自分を磨いてもらわなきゃ。」
と言ったあと
「いい?鈴。鈴はもう彼氏しかいないみたいに一直線になってるけど、私達はまだ24歳なんだよ。焦る必要なんか、どこにもないし、世の中は広いんだからね。男は彼氏しかいないわけじゃないし、お付き合いイコール結婚なんてことも全然ないんだから。ちゃんと彼氏を見極めないと、あとで後悔することになるよ。」
諫めるように梨乃は続けた。
「そんな、梨乃は達也さんに会ったこともないのに、そんな言い方しなくても・・・。」
「彼氏さんを否定してるわけじゃないよ。ただ、鈴が、あまりにも前のめりになり過ぎてるのが心配なだけ。鈴のお母さんも同じだと思うよ。」
「・・・。」
「とにかくさ、まだエッチもしてない相手にあんまり、のめり込み過ぎない方がいいってこと。」
「梨乃・・・。」
「鈴だって、エッチが大切なものだってわかってる。だから彼氏としたいと思ってるでしょ?」
「うん・・・でもお母さんが・・・。」
「そんなの障害にならないよ。旅行イコールエッチかもしれないけど、エッチイコール旅行じゃないでしょ?普段のデートでもエッチまで行くことなんて、いくらでも出来る。むしろそっちのパターンの方が圧倒的でしょ?」
「・・・。」
「鈴のお母さんの剣幕にビビって、鈴に手を出せないような彼氏じゃ、先が思いやられるよ。」
梨乃の言い分を、結局鈴は頷きながら、聞いていた。
旅行中止の顛末を報告した時、梨乃はそう言って笑った。
「梨乃・・・。」
複雑そうな声を出す鈴に
「まぁ彼氏さんには頑張ってもらうしかないよ。鈴をそんな簡単に手に入れられると思ったら、大間違い。もっともっと自分を磨いてもらわなきゃ。」
と言ったあと
「いい?鈴。鈴はもう彼氏しかいないみたいに一直線になってるけど、私達はまだ24歳なんだよ。焦る必要なんか、どこにもないし、世の中は広いんだからね。男は彼氏しかいないわけじゃないし、お付き合いイコール結婚なんてことも全然ないんだから。ちゃんと彼氏を見極めないと、あとで後悔することになるよ。」
諫めるように梨乃は続けた。
「そんな、梨乃は達也さんに会ったこともないのに、そんな言い方しなくても・・・。」
「彼氏さんを否定してるわけじゃないよ。ただ、鈴が、あまりにも前のめりになり過ぎてるのが心配なだけ。鈴のお母さんも同じだと思うよ。」
「・・・。」
「とにかくさ、まだエッチもしてない相手にあんまり、のめり込み過ぎない方がいいってこと。」
「梨乃・・・。」
「鈴だって、エッチが大切なものだってわかってる。だから彼氏としたいと思ってるでしょ?」
「うん・・・でもお母さんが・・・。」
「そんなの障害にならないよ。旅行イコールエッチかもしれないけど、エッチイコール旅行じゃないでしょ?普段のデートでもエッチまで行くことなんて、いくらでも出来る。むしろそっちのパターンの方が圧倒的でしょ?」
「・・・。」
「鈴のお母さんの剣幕にビビって、鈴に手を出せないような彼氏じゃ、先が思いやられるよ。」
梨乃の言い分を、結局鈴は頷きながら、聞いていた。