揺れる想い〜その愛は、ホンモノですか?〜
翌日は怜奈と。最近、会社の2期先輩と付き合い始めた怜奈は
「そんな雰囲気になっちゃってるの?社内恋愛は怖いね。やっぱり、なるべく隠れて付き合った方が無難だよね。私も注意しないと。」
と言ったあと
「でも、こういうことは、当たり前だけど、周りに流されたりすることじゃないし、1回キチンと2人で話をするべきだよ。」
「うん・・・。」
「鈴の気持ちは、正直どうなの?確かに私達、まだ結婚を焦る年齢じゃないけど、別に結婚しても全然おかしくない齢だよ。」
そう聞いた怜奈に、一瞬躊躇ったように下を向いた鈴は、すぐに顔を上げると
「私は・・・達也さんと結婚したい。」
とハッキリ言い切った。
「梨乃の言うことはわかるんだ。梨乃が私のことを心配してくれてるのもわかってるの。だから、昨日もいろいろ考えたよ。怜奈、私だって今までデートしたり、実際にお付き合いした人がいなかったわけじゃないのは知ってるよね。」
「もちろん。」
「でも、その人達との仲は結局進展しなかった。私がそれを望まなかったから。」
「そうだね。」
「心の中に達也さんがいたからと言われれば、多分その通り。たった半日一緒にいたことがあるだけの、やたらに私の中で美化された達也さんと比較して、その人達をキチンと見てなかったんだって、梨乃には言われた。」
「・・・。」
「でもね、私は美化された達也さんじゃなくて、正真正銘、本物の達也さんと再会して、1年半以上、お付き合いして来たんだよ。そして私は、達也さんとこれからもずっと一緒にいたいと思うようになった。この気持ちって、そんなに軽率なのかな?怜奈。」
そう言って、真っすぐ自分を見つめた鈴に、怜奈は微笑みながら、首を振った。
「怜奈・・・。」
そんな怜奈の仕草に、ホッとしたように、鈴の表情も和らぐ。
「鈴は、その自分の気持ちに、素直になって、自信を持って進めばいい。応援してるよ。そして・・・そんな人に巡り会えた鈴が羨ましい。」
「怜奈・・・ありがとう。でも、怜奈だって、素敵な彼氏と巡り会ったじゃない。」
「まぁね。だけど、私達は、まだ始まったばかりだから、ね。梨乃ちゃんじゃないけど、じっくり見定めないと。」
そう言って、怜奈は笑った。
「そんな雰囲気になっちゃってるの?社内恋愛は怖いね。やっぱり、なるべく隠れて付き合った方が無難だよね。私も注意しないと。」
と言ったあと
「でも、こういうことは、当たり前だけど、周りに流されたりすることじゃないし、1回キチンと2人で話をするべきだよ。」
「うん・・・。」
「鈴の気持ちは、正直どうなの?確かに私達、まだ結婚を焦る年齢じゃないけど、別に結婚しても全然おかしくない齢だよ。」
そう聞いた怜奈に、一瞬躊躇ったように下を向いた鈴は、すぐに顔を上げると
「私は・・・達也さんと結婚したい。」
とハッキリ言い切った。
「梨乃の言うことはわかるんだ。梨乃が私のことを心配してくれてるのもわかってるの。だから、昨日もいろいろ考えたよ。怜奈、私だって今までデートしたり、実際にお付き合いした人がいなかったわけじゃないのは知ってるよね。」
「もちろん。」
「でも、その人達との仲は結局進展しなかった。私がそれを望まなかったから。」
「そうだね。」
「心の中に達也さんがいたからと言われれば、多分その通り。たった半日一緒にいたことがあるだけの、やたらに私の中で美化された達也さんと比較して、その人達をキチンと見てなかったんだって、梨乃には言われた。」
「・・・。」
「でもね、私は美化された達也さんじゃなくて、正真正銘、本物の達也さんと再会して、1年半以上、お付き合いして来たんだよ。そして私は、達也さんとこれからもずっと一緒にいたいと思うようになった。この気持ちって、そんなに軽率なのかな?怜奈。」
そう言って、真っすぐ自分を見つめた鈴に、怜奈は微笑みながら、首を振った。
「怜奈・・・。」
そんな怜奈の仕草に、ホッとしたように、鈴の表情も和らぐ。
「鈴は、その自分の気持ちに、素直になって、自信を持って進めばいい。応援してるよ。そして・・・そんな人に巡り会えた鈴が羨ましい。」
「怜奈・・・ありがとう。でも、怜奈だって、素敵な彼氏と巡り会ったじゃない。」
「まぁね。だけど、私達は、まだ始まったばかりだから、ね。梨乃ちゃんじゃないけど、じっくり見定めないと。」
そう言って、怜奈は笑った。