ノート
『あの…どうかしましたか?』
『え?……あ!』
『気のせいかもしれないけど、困ってるように見えたので』
『あー、助かります。実は…行ってみたいところがあるんだけど…』

彼が行ってみたいと言ったところは、近くにある有名な甘味処だった

『ここの近くに用事があるので一緒にいきましょう、こっちです』
『ありがとう。やっぱり、イメージ通り親切なんですね』
『んー、人や置かれた状況、時間帯にもよりますね。私は観光なので、時間が有り余ってるんです』
『なるほど…でも、こうして私に合わせて話してくださるところは素敵です』
『…ありがとうございます』

ストレートに素敵なんて言われなれてないからドキドキする
いつもなら、話しかけてずに終わっていた
生まれた関係に少し胸がときめいた
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