君に、この石言葉を
レオン様にそう言われ、私は彼が何を言いたいのかわかった。私はベッドの下から小さな箱を取り出す。レオン様への誕生日プレゼントだ。

「少し早いですが、レオン様お誕生日おめでとうございます」

私がプレゼントを渡すとレオン様は「ありがとう」ととても喜んでいる。毎年、レオン様のお誕生日には盛大なパーティーが開かれてそこに招待されたお客様からのプレゼントの方が豪華なのに、私のプレゼントなんかで喜んでくれる。それがとても嬉しい。

「あまり高いものは買えませんでしたが……」

「ウェンディからのプレゼントは一番嬉しいんだ。開けるぞ?」

レオン様はプレゼントを開ける。そして「これって!」と目を輝かせた。レオン様に渡したのはアメジストのネックレス。妹にアドバイスをもらいながら選んだもの。

「レオン様によく似合うかと思いまして。そしてアメジストの石言葉はーーー」

私がそう言うと、レオン様は「奇遇だな。俺も石言葉で選んだプレゼントを持ってきた」と笑う。そして私の首にルビーのネックレスがかけられた。

「よく似合ってるぞ」

「ありがとうございます。レオン様もとてもお似合いです」

ルビーの石言葉を教えてもらい、少し恥ずかしさを感じながら私とレオン様キスを繰り返した。





アメジスト……高貴

ルビー……情熱的な愛
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