このご時世
"1年間" という縛りをつけて始めた、
この思い出感傷巡りは、自分の心の隙間を埋めることは出来なかったが、少しずつ心が軽くなっていった。
出会った公園、アイスを選びあったコンビニ、
夜景を見せたくて行った山…、
帰りに走り屋の車に煽られて大変だったな。
よく行った小さな居酒屋は、
閉店してしまって行けなかったが、
酔っ払った僕を呆れ混じりに微笑んで、
肩を貸してくれて家まで帰ったりしたね。
そうな風に何気ない事を思い出しながら巡っていた。
県外での思い出の場所も行きたがったが、その途中、流行病のせいで全ての場所には行けなかった。
始める時期を間違えたと思ったが、
始めてしまったのでやるしかない。
1年間しかないのだから。