このご時世


今日向かう場所は、


未練がましい、女々しい僕が本当は行ってはいけない場所だ。


とても嫌がられるだろう。

煙たがられるだろうな。


思い出の場所に行く度に、

思い出のキミは笑っているのに、

最後のキミの顔がチラつくのだ。


キミも傷つけて自分も傷つけるのだろう。


でも、またキミの笑った顔が見たい。

キミとの思い出に余りのページがあるのなら、

最後のページは、作り笑いでもいい。

笑った顔がいい。
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