地味OLの憂鬱~私は仕事に生きたいのに、三人からのアプローチにタジタジです!!
優人side


*優人side



佐藤さんに「好きです」と告白された。

俺は「ありがとう。嬉しいよ」と言った後、佐藤さんにこう告げていた。

「うれしいけど、きみの気持ちには応えられない。すまない、俺には玲奈だけなんだ」

「分かっていました。私は玲奈さんのことも好きなんです。気持ちを伝えることが出来てスッキリしました」

萌がにっこりと微笑んだその時、入り口から「ヒッ」と言う叫び声が聞こえ、その声の方へ目を向けると青ざめた玲奈が立っていた。玲奈と目があった瞬間玲奈はクルリと反対を向いて走り出した。後を追うように涼が走って行く。

何が起きているのか分からず、立ち尽くしていたが、ハッと我に返ると萌を一人オフィスに残し俺は走り出していた。

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