【完結】午前2時の殺人事件
「なんだと?」
「そもそも、大河内さんを殺した犯人がもし蜂谷さんだとしたら、ここまでの分析力はないと思います」
「……それは、そうかもしれないけど」
「わたしは大河内さんを殺した犯人がもしこの中に居るとしたら、絶対に許しません」
「……もうやめないか。犯人犯人って、みんなどうかしてる」
「…………」
大河内が殺されたことで、関係が確実に変わっていることは、6人全て分かっていた。
しかし犯人と問い詰めたとしても、自分が犯人だと名乗る訳はないとふみ、蜂谷と平林は様子を見ることにした。
平林は101号室の蜂谷への部屋へと移動した。
そして残りの人は変わらず同じ部屋で過ごしていた。
「蜂谷さん、これって……大河内さんのカバンですよね?」
「そうだ。俺も中は見ていない」
「……何か手掛かりになるような物があるかもしれない。開けてみましょう」
「あっ、おい……」
平林繭香が、大河内すみれのカバンを開ける。