【完結】午前2時の殺人事件





「……あの、皆さんも、招待状が来たからここに来たんですよね?」

大河内すみれがみんなにそう告げる。






「……そうだけど」

大谷瞬が答える。





「そもそも、なんであたしたちが選ばれたわけ?」

中原葵がタバコを吸いながらそういった。


 

「そのなの知らねぇよ。俺だって聞きたいね」

蜂谷隆平が言った。




「でも私たち、誰かに招待されたってこと……てすよね?」

島本翠が招待状を見つめながら言った。




「……みたいだな。まさかこの中の誰かが、俺たちを招待したってことはねぇよな?」

江川真弘がみんなを見回しながら言った。





「まさか!そんなのあります?だってわたしたち、今日初めて会うし……!」

平林繭香が少し声を荒げながら言った。




「……ああ。でももし誰かが俺たちを招待したとして、誰がなんのためにそんなことするんだよ?」

大谷瞬が不思議そうに言った。




「……たしかに。そうだよね」

そう言ったのは中原葵だ。




みんなはまた黙り込んでしまった。

ーーーそしてその時。




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