【完結】午前2時の殺人事件
「……マジかよ、大谷お前……」
「何だよ。アイツに抱いてくれって言われたから抱いただけだ。何か文句あるか?」
「てめぇ……!」
大谷瞬のその言葉に怒りを覚えたのか、蜂谷隆平が、大谷瞬の頬を殴った。
きゃあああ!っと中原葵が叫ぶ。
「いってぇな!何すんだよ!?」
「お前、ふざけんなよ!?こんな状況でよく女とセックスできるな!!信じらんねぇ……マジで腐ってんな」
蜂谷隆平がそう言い捨てて、その場から立ち去った。
その後を平林繭香が、追いかける。
「蜂谷さん……」
「見苦しい所、見せて悪いな」
「いえ、気にしないでください……」
「島本が、アイツのこと気になるってのは、なんとなく気付いてたんだよ俺」
「……えっ!?」
「だけど確信がなかった。だから問い詰めたんだけど……まさか、本当だったとはな」
「……信じられないけど」
「とにかく、犯人はこの中にいるかもしれない。警戒しよう」
「……はい」