【完結】午前2時の殺人事件
第4章
蜂谷隆平の見解だと、同じく死亡したのは、午前2時から午前3時の間だそう。
大河内すみれが殺された時間と、同じだ。
リビングへと戻った5人は、無言でカップ麺を食べていた。
だけど平林繭香と中原葵は、食欲がないからと、カップ麺を食べずにいた。
険悪なムードが漂うリビングルームで、最初に口を開いたのは、蜂谷隆平だった。
「……みんな、聞いてくれ」
「なんですか?」
「島本と大河内を殺害した犯人が、もしこの中にいるなら、名乗り出てほしい」
「…………」
「……あたしたちのこと、疑ってるの?」
「あたしはやってない!昨日はずっと部屋で蜂谷さんと一緒だった……」
みんなで弁解しようと口を開くけど、言うことはみんな同じ。
ーーー犯人じゃない。
「1番怪しいのは、大谷お前だよ」
「はっ?ふざけんなよ!俺じゃねぇ!」
「お前は島本に言い寄られて迷惑だったんじゃないのか?だから言い寄られてセックスまでしたんだろ?」