【完結】午前2時の殺人事件
第4章




蜂谷隆平の見解だと、同じく死亡したのは、午前2時から午前3時の間だそう。

大河内すみれが殺された時間と、同じだ。




リビングへと戻った5人は、無言でカップ麺を食べていた。

だけど平林繭香と中原葵は、食欲がないからと、カップ麺を食べずにいた。





険悪なムードが漂うリビングルームで、最初に口を開いたのは、蜂谷隆平だった。





「……みんな、聞いてくれ」

「なんですか?」

「島本と大河内を殺害した犯人が、もしこの中にいるなら、名乗り出てほしい」

「…………」

「……あたしたちのこと、疑ってるの?」

「あたしはやってない!昨日はずっと部屋で蜂谷さんと一緒だった……」




みんなで弁解しようと口を開くけど、言うことはみんな同じ。

ーーー犯人じゃない。





「1番怪しいのは、大谷お前だよ」

「はっ?ふざけんなよ!俺じゃねぇ!」

「お前は島本に言い寄られて迷惑だったんじゃないのか?だから言い寄られてセックスまでしたんだろ?」







< 41 / 96 >

この作品をシェア

pagetop