【完結】午前2時の殺人事件
「……てめぇ、いい加減にしろよ!?俺を疑うんなら、証拠でも出してみろよ!!」
蜂谷隆平に、大谷瞬が胸ぐらを掴んだ。
「……やめて!」
「そうだよ。仲間を疑うなんて……」
「仲間?笑わせんな。俺達は仲間なんかじゃねぇ。こんなとこに来させられて謎を解け?挙句の果てに犯人呼ばわりされて、胸くそわりぃんだよ!!」
「やめて!!怒鳴らないでよ!!」
「そうだよ。少し落ち着けよ!」
みんなもう、混乱していた。
泣き出しそうな顔で俯く中原葵と、平林繭香。
そして黙り込んだまま、タバコを吸っている江川真弘。
みんなもう、正気じゃなかった。
ましてや、自分たちが犯人かもしれないと疑われたんだ。
だからこそ、冷静になって話し合うべきだと思うが、それは難しいと判断した。
「……次に殺されるのは、あたしかもしれない……」
突然、平林繭香がそう言い出した。
「おい。何言ってんだ!?」