【完結】午前2時の殺人事件





「……あたしたち、こらからどうなるの?」

「分からない。だけど次の殺人が起こるとするなら、それを止めないと」

「……止めるって、どうやって?」

「それはこれから考えよう」

「…………」





みんな黙り込んだ。

これは立派な殺人事件だ。

謎を解かない限り、この5人は外へと出ることはできない。




「……ねぇあの集団自殺って、ほんとに自殺なの?」

そう言い出したのは、中原葵だ。




「どういう意味だ?」

「集団自殺とは書いてあったけど、警察は集団自殺ではなく、他殺だって見立てを立てた刑事がいたって、大河内さんが言ってたよね?」

「……ああ、たしかに言ってよな」

「もしかして、この連続殺人事件は、そこに何か隠されるんじゃないのか?」

「……時間がない。手分けして、何かないか探そう」

「そうですね。ふた手に分かれましょう」

「ああ、中原は俺と来てほしい」

「分かりました」

「残りの3人で、そっちを頼む」

「分かった」



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