【完結】午前2時の殺人事件
「……それは分からない」
「とにかく、このことはみんなに話しましょう」
「……ああ」
二階の空き部屋を見つけた3人は、そこで事件の手掛かりとなる写真と日記を見つけ、リビングへと戻った。
「みんな!」
「お、どうだった!?何か手掛かりあったか?」
「ありました!見てくださいこれ!」
リビングのテーブルの上に写真と日記を広げた。
蜂谷隆平と平林繭香に見せる。
「この人は?誰ですか?」
「野上早智子さんです」
「野上早智子!?この人が!?」
「はい。隣りにあるこの日記には、娘さんの日記です。内容は、ママに殺される。ママはみどりのことがキライ。そう書いてあります」
「……島本翠は、やっぱり野上早智子の娘だったのか」
「やっぱりって?」
「……実は俺たちも、同じような手掛かりを見つけたんだ」
「手掛かり?」
「ああ。集団自殺の日になくなった一人が書いた日記だ。内容は、野上早智子に殺される。
悪魔だって」
「……野上早智子に殺される?」