【完結】午前2時の殺人事件




「……どうしますか?」

「とりあえず、もう一度皆で集まろう」

「はい。わたし、平林さん呼んできます」

「……ああ。頼む」




中原葵が、平林繭香と蜂谷隆平を呼びに、部屋へと向かった。

その間に、残りの人たちは、事件を洗い直していた。




5分ほどして、平林繭香と中原葵が戻ってきた。

しかし、蜂谷隆平がいなかった。




「おい?蜂谷はどこ行った?」

「……わかりません。部屋を出て行ったのはわかったんですけど、てっきりお手洗いに行ったとのかと思って……」

「なるほど。蜂谷だけ、ひとりで単独行動してるって訳だ」

「……どうしますか?蜂谷さん、探しますか?」

「いや、いい。俺らだけで始めよう」

「……分かりました」

「まず、大河内と島本が殺された事件だ。殺されたふたりは、あの事件に関わっていたふたりだ。だから、誰かに殺された」

「……だけど、その二人以外に関わりのある人はいない、ですよね?」

「そりゃあいないはず、だけど………」



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