【完結】午前2時の殺人事件
第6章
「……それ、本当ですか……?」
「ああ。だから絶対に誰にも言うなよ」
「……はい。分かりました」
「……もしかすると、今回集められた俺たちは、最初から復讐が目的だったのかもしれない」
「……目的以外は、カモフラージュってことですか?」
「恐らくそうだ。だから、それ以外は、ランダムに選ばれたんだ」
「……それ、やばくないですか?」
「ああ。だから時間がない。協力してくれないか?」
「……はい。わたしで良ければ」
「恐らく次のターゲットは、今晩襲われるはずだ。それをなんとしても阻止しないと」
「はい」
「このことは、まだ誰にも言うな。確信がある訳じゃない」
「……分かりました」
ーーー今夜午前2時、運命が大きく変わろうとしている。
蜂谷隆平たちは、その時間まで待機することにした。
「……本当に、大丈夫なんですか?」
「分からない。だけど、やるしかないだろう」
「……そうですね」