【完結】午前2時の殺人事件
「蜂谷さーん!どこにいるんですか!?」
声を掛けてみたりしたけど、返事はなく………。
「中原さん!蜂谷さんいましたか?」
「どこにもいない」
「一体、蜂谷さんはどこへ行ってしまったんでしょうか………」
「……他に思い当たる所はないの?」
「思い当たる所………」
一回のトイレやバスルーム、リビング、二階の部屋、物置、書庫、資料保管庫など全て調べた。
だけど、いなかった。
「………あっ!」
「え?なに!?何か思い出した!?」
「まさか………」
あの書庫の裏の隠し部屋にいるんじゃ………!?
平林繭香は、書庫へと急いで向かった。
「ええっ!ちょっと、平林さん………!?ちょっと待ってよ!」
平林繭香の後を、中原葵も追う。
「………蜂谷さん!蜂谷さん!!」
書庫につき、隠し部屋の扉を開けようとしたけど、びくともしなかった。
「中原さん手伝って!!」
「えっ!?あっ、うん!」