【完結】午前2時の殺人事件




女子ふたりで力づくで押して、ようやく少しだけ本棚が動いた。





「ううっ!もう少しです!頑張ってください!!」

「いくよ!せーの!!」




有り余る精一杯の力で、本棚を押すと、扉が開くくらいまで動いた。

急いでドアを開ける。





「蜂谷さん………!!」

「えっ!?」

「蜂谷さん!しっかりしてください!」




蜂谷隆平は、部屋の中で頭から血を流してそこに倒れていた。

急いでかけより、声をかける。




「蜂谷さん!大丈夫ですか!?」

「蜂谷さん!しっかりして………!」




意識のない蜂谷さんの体を一生懸命揺する。

すると少しだけ、目が空いた。




「………んん………」

「蜂谷さん!?しっかりしてください!!聞こえますか!?」

「………ん………ここは、どこだ………?」

「隠し部屋です!何があったんですか!?」

「………っ、分からない………いきなり、後ろから、頭を殴られて………」

「中原さんタオル持ってますか!?」




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