【完結】午前2時の殺人事件




「あるよ!はい!」

平林繭香は、中原葵からタオルを受け取り、頭にタオルを当てた。




「止血します!中原さん、そこの分厚い本を取ってくください!」

「これ!?はい!!」

「ありがとうございます!横にします。手伝ってもらえますか?」

「OK!」





蜂谷隆平を一旦頭を下にして、本を枕代わりに頭を乗せた。

蜂谷隆平は、ちょっと辛そうな顔をしていた。




「中原さん!大谷さんを呼んできてください!!あとお水とタオルもお願いします!!」

「わかった!!」



ーーーもし中原さんが、犯人だとしたら。

この扉を締めるて、閉じ込めるはず。




犯人からしたら、わたしたちふたりが邪魔なはずだから、出られないようにするはず。

ーーーでももしそれをしなかった場合、恐らく犯人は………。




そう思いながら、扉を見つめていると。

ーーー中原葵は、扉を閉めなかった。




「………ってことは、犯人は………」

ーーー間違いない。



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