【完結】午前2時の殺人事件




「………あの男、わたしがあの時死んだフリをしていることに気がついていたのよ。それで、あの夜、私の所へきた」

「…………」

「あの男は、ヒミツをバラさない代わりセックスさせろってカラダを要求してきたの。断ったら無理やりレイプされたわ。………わたしはあの男に、逆らうことができなかった。怒りで苦しくなり、死ねばいいと思った。………だからあの夜、セックスさせるからわたしの所へ来てと呼びつけて、殺したの」

「………ひどい。殺すなんて、ひどい」

「わたしの邪魔をするのがいけないのよ!!わたしの邪魔をするから、殺されるの!!自業自得でしょ?」

「………なんてこと言うの。あなたは、人間じゃないわ。悪魔ね」

「なんと言えばいいわ。わたしは間違ったことはしていない」

「………だからって、何があっても、殺しちゃイケなかったと思う」

「………事件の真相に気付いた、蜂谷くんまで殺そうとしたのね?」

「あの男、目障りだったもの。だから消えて貰おうと思ったんだけど」



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