【完結】午前2時の殺人事件




「打ち所が違ったみたいで、死ななかったみたいね。残念だわ」

「………あなた、サイテーね」

「わたしの目的は果たされたわ。もう思い残すことは何もないわ」

「………なに、言ってるの?大河内さん………」

「………まさか」



 

平林繭香はとっさに、大河内すみれがここで自殺しようとしているのではと思い、絶句した。

ーーー予感は、的中した。




「………さようなら」

「大河内さん!!ダメッ………!!」

「………ゔっ………!」

「きゃああああ………!!」

「大河内さん!?しっかりして………!!」





大河内すみれは、自分の首をナイフで切り、自殺を図ろうとした………。

大量の血を流して、ピクピクしている。




「大河内さん!!しっかりして!!」

止血しようとするけど、大量の血が流れているため、タオルでは足りず、止血はできない。






救急車を呼ぼうとしても圏外のため、つながるわけはなく。

ーーー大河内さんの体はだんだんと動かなくなり、静かに息を引き取った………。



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