青空が君を笑顔にするまで
──ハル、高校2年生。
7月、1学期の終業式。
体育館で校長先生の長い話を聞いている最中にまた断続的なきつい腹痛が始まり。
もうっ、何、この痛み……。
昨日の夕方も同じような痛みがあった。
気を失いそうなくらいの痛みが波のように何度もやってくる。
お腹が、お腹がちぎれるよ……。
だめ、倒れたら駄目だよ……、ここで絶対に倒れたら駄目……。
お願い、お腹痛くならないで!
校長先生の話を、ちゃんと聞かなきゃ……──。
周りの景色がかすみ始め。
ふうっと意識が薄れ始めた次の瞬間。
私は床へバタンと倒れ、救急車で運ばれた。