青空が君を笑顔にするまで
それから8ヶ月後、私達は青い空と青い海が広がるハワイの小さな教会で式を挙げた。
家族や親戚、ごく親しい友人を含め30人程度のアットホームな結婚式。
中学校の時に親友だった希美 ちゃんも来てくれた。
そして、出すべきか、出さないべきか凄く迷ったけれど。
この時、私はやはり大切な親友の一人として原田 仁にも招待状を送りたいと思い送った。
返ってきた招待状の返事。
欠席だった。
“どうしても仕事の都合上、結婚式には参加をさせてもらう事ができません。
お二人の幸せを心からお祈りしています。”
中学校の時から変わらない仁の丁寧で綺麗な字で書かれていた。
希美ちゃんから仁の話を少し聞いた。
仁は大学を卒業後、大きな病院で看護師として今活躍をしている。
仁は小児集中治療室の担当をしていて激務に追われながら。
生死に直結しているハードな現場で今頑張っている。
看護師、私は優しい性格の仁に適職だと思った。
希美ちゃんから仁の話を聞くまでは、私は仁の近況の事を全く知らなかった。