青空が君を笑顔にするまで
私のスマホが鳴る。
創ちゃんのお母さんから私のスマホに電話がかかってきた。
「ハルさん、今までご苦労様でした。創太郎にはまだ希望があるのよ。
早く、再婚をして元気な赤ちゃんを産んでくれるお嫁さんを探さないとね……・────」
まだ、そんなことを言ってる。
スマホの電話を切るマークに人差し指が吸い寄せられるように、私は途中で電話を切った。
そのまま離婚届の用紙を握りしめ、荷物をまとめて私は家を出た。
しかし、勢いで家を出たのはいいけれど、行く先のことまでは考えていなかった。
実家に連絡し暫くいさせてもらうことにした。
来年の春、私はひまわりこども園の年長組のばら組の担任を持たせてもらう予定だった。
凄く楽しみにしていた。
でも、創ちゃんとはもうこれ以上顔を合わせたくなかったので。
私は後ろ髪を引かれる思いでひまわりこども園を辞めた。