青空が君を笑顔にするまで

そんな私の願いが叶ったのはようやく高校2年生の6月の初め頃だった。


どんなことがあっても、夏の空を思わせるような水色の綺麗な傘が咲いたあの日のことは決して私は忘れない。



仁のそばにいられることや、仁と話せたことが本当に夢のようだった。


ラインの交換まで出来て、私は本当に幸せだった。


6月の約一ヶ月間の間に私と仁は友達として一気に距離を縮めることができた。



仁は私が想像していたよりも極々普通の男の子だった。

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