青空が君を笑顔にするまで
「なんだよ。だってー、お前は小柄で背が小さいし。ほらっ、俺の方が背が高いだろう?」
私の身長が150センチ、私よりも仁は22センチも背が高い。
「いいもん!牛乳、いっぱい飲んで今から絶対に仁の背を追い越してみせるから!」
「おい・おい・おい、ちょっとそんなまじめな顔をして怒るなよ」
仁が少し困った顔をしながら笑った。
「あっ、仁、笑った?ねぇ、背が小さい私を少しバカにした!?」
「……えっ、バカにしてないって!」
「私のこと、バカにしたでしょ?!」
「だから、違うって。心配をしたんだよ」
「心配って、なに?」
「だから、お前──」
「ん、なに?」
「お前、お腹が弱いし。絶対にお腹をこわすから、……牛乳は止めた方がいいって」
前から仁は私がよくお腹が痛くなることを知っている。