青空が君を笑顔にするまで
中に入っていた手紙も続けて読んだ。
《京都の校外学習の時に仁に買ったお土産です。喜んでくれたら、嬉しいな。
これからも、ずっと親友でいてね。仲良くしてね。
花井 ハル》
花井が倒れた後だからかもしれないけれど。
花井の手紙を読んだら、何か胸の奥から熱いものが込み上げてくるのを感じた。
「あたり前だろ、ずっとお前の親友でいるよ。当たり前じゃないか」
そうだ、俺はお前のお土産を買わなかった、それで突き通そう。
俺は花井にお土産をもらったのに……。
でも、俺は花井が喜びそうな物を何も用意をしていない。
これじゃ、なんだか、花井と顔が合わしづらいな……。