青空が君を笑顔にするまで
体育祭の時、花井を笑顔にさせたのは俺じゃなくて、きっとあの青い空だよな。
俺もあの広い青い空のようなもっとすっきりとした男になりたい。
こんなダメダメ男は駄目だ。
そして、花井が喜びそうなスタンプを一つとメッセージを送った。
❀仁:【俺、元気。何してた?】
✿ハル:【お菓子食べてた。嘘。笑。仁のこと考えてた】
❀仁:【俺のこと?】
✿ハル:【うん。】
❀仁:【どんなこと?】
✿ハル:【私、仁に嫌われたかな?って考えてた】
俺は凍りついた。
❀仁:【嫌い?そんなわけがないよ】
✿ハル:【本当に、本当に、本当?】
❀仁:【うん、本当】
✿ハル:【嬉しい!!!】
花井は泣いて喜んでいるキャラクターの同じスタンプを10個ぐらい連続で送ってきた。
❀仁:【俺から電話しようか?】
花井の声がすぐに聞きたかった。
✿ハル:【うん】